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斎藤 芳郎 SAITO Yoshiro

斎藤 芳郎
所属・職名 東北大学薬学研究科 教授
研究テーマ 酸化ストレス、エネルギー代謝、シグナル伝達、バイオマーカー
researchmap https://researchmap.jp/SY004680_MBM?lang=ja
researchmap130

東北大学大学院薬学研究科 生体情報薬学講座/代謝制御薬学分野
東北大学大学院薬学研究科 代謝制御薬学分野
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宇宙生体医工学研究プロジェクトにおける研究内容

 私たちは、エネルギーの産生に酸素を使っており、使用した酸素の内、数%は反応性の高い酸素“活性酸素”になる事が知られています。活性酸素は、反応性が高いため、遺伝子に傷をつけたり、タンパク質の構造を破壊します。活性酸素の存在は生体にとって危険なため、私たちの体の中には活性酸素を除去する“抗酸化システム”が存在し、エネルギーを作る過程で生じる活性酸素を常に消去しています。つまり、私たちの体は、活性酸素の生成と抗酸化システムによる除去がバランスをとった形でなりたっています。このバランスの崩れは、糖尿病などの生活習慣病と深く関わっていることが明らかとなってきています。
 同志社大学 宇宙生体医工学研究プロジェクトでは、宇宙空間における活性酸素/抗酸化システムのバランスに興味を持って研究しています。宇宙空間では、活性酸素を生じる大量の放射線に曝され、また無重力空間もこのバランスに影響を与えると考えられます。私たちはこれまで、活性酸素による生体傷害を示すマーカー“酸化ストレスマーカー”を複数同定しています。酸化ストレスマーカーを用いて評価することにより、宇宙空間における活性酸素傷害を深く理解し、その対策を確立していきたいと考えています。

プロフィール

 宮城県大崎市古川に生まれ、古川高校から北海道大学薬学部へ進学しました。衛生化学研究室に配属され、研究の醍醐味に魅了され、今日まで研究を行っています。現在の研究テーマでもある活性酸素/抗酸化システムは、大学時代からの研究テーマです。北海道大学で博士号を取得後、産業技術総合研究所 関西センター(大阪府池田市)で研究員として、酸化ストレスマーカーの研究に従事しています。その後、同志社大学の生命医科学部設立に合わせて、同志社大学で10年間教育・研究に携わりました。2018年から現職である東北大学大学院薬学研究科で研究活動を続けています。
 体を動かすのが好きで、小学校から高校、社会人で剣道を学び、2016年に剣道4段を取得しています。大学時代は、アメリカンフットボール部に所属し、オフェンスラインのガードを担当していました。スポーツと研究には相通じるものがあり、一生懸命取り組む点は同じだと思っています。スポーツで学んだことも大事にしながら、研究活動を行っています。

研究メンバー  後藤 琢也  廣川 純也  人見 穣  伊藤 彰人  井澤 鉄也  上林 清孝  加藤 久詞  眞部 寛之  中村 康雄  大平 充宣  斎藤 芳郎  櫻井 芳雄  髙倉 久志  竹田 正樹  辻内 伸好  宋 基燦